松山市水泥のまほろば田圃において、5回目となる「御田植え祭」が執り行われました。
「御田植え祭」の発祥は千数百年前とも言われ、民が「田植歌」を歌いながら農作業の苦しさを紛らわせるという風習が、田の神を祀り秋の豊穣を祈願する農耕儀礼と結びついたもの。現在も皇室の領田や各地域の寺社で豊作を祈念して行われる神事です。
今なお重要な年中行事として伝承され残る御田植え祭は、古来より日本人が「稲作」と深く結びついて歩んだ歴史を実感させてくれます。
一般の方のご参加も得て、粛々と。 やや風のある、本当に晴れやかなお田植え日和です。
祭主を務めてくださった椿神社の長曽我部延昭宮司から、大正天皇のお田植えから100年というお話。
「稲とは“命”の“根っこ”という意味。日本人にとって根本の存在なのです。」
今年もお忙しい中、竹田研究会の竹田恒泰先生にお越し頂きました。 千代の亀酒造「国酒禊」にて「弥栄ー♪」
田植え用長靴「みのるくん」に履き替えていよいよお田植えスタートです。
アグリ部長の山本憲一副代表理事によると、モグラの発生などによりあぜ塗りが不十分で、水の溜りがいまひとつよくないとのこと。漏水対策をしっかり、と話していました。
藤田代表から、苗の説明。 酒米の「朝日」は代表が種籾から大切に育てた苗で、ポット状になっているものをそのまま植えるので、活着がよいとのこと。あまり深くまで植え付けなくても大丈夫とのことでした。
田植え機の操縦もすっかり手馴れた竹田先生ですが、植え残った部分はこのように手植えで。
分けつも考え、苗は24cm間隔で植えるよう、代表からの指示を忠実に守っておられました。
みなさん、24cm間隔で。笑
お田植えの後は、まほろば米の美味しいお結びを皆さんで頂きました。
国酒禊の酒かすで作った味噌汁も振舞われました。 これから9月の出穂までの厳しい夏を、厳しい自然と向き合いながら過ごします。