平成26年度「抜き穂祭」

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抜穂祭。 なぜ刈穂でなく抜穂か。

それは太古の昔、鎌などの鋭利な道具がまだ使われてない頃に、稲穂を刈るのではなく手ずから1本ずつ抜き取ったことに拠ると伝えられています。

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2014年10月19日、秋晴れの元今年も無事まほろば農園の「抜穂祭」が執り行われました。

今日抜穂された稲は椿神社本殿と本殿の横にある御倉神社に供えられます。

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「椿原イ」「椿原ロ」「椿原ハ」それぞれの田にたっぷりと実った自然栽培米が、美しく輝いて揺れています。

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稲のプロともいえる、藤田理事にお話を伺いました。

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―今日は稲刈り日和?

『今日は神事で、実際の稲の刈り時は米の水分量と積算温度(約1000度)のバランスが取れた時です。』

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―4年目となるまほろば米。今年の出来はどうですか。

『無肥料自然栽培で米を作る場合、収量はちょうど3年目が底になるといわれています。元々土に残っていた残肥が減っていくからです。4年目からは土壌が本来の姿にもどり、その土地に合ったものが自然に育っていく。稲本来の力を発揮していけるので、収量は徐々に上っていきます。予想通りのいい状態だといえます。』

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―今年からコンバインを使った稲刈りをやるそうですが。

『様々な意見や葛藤がありましたが、メリットが多いので今後のことを考えてコンバインを導入することになりました。昔ながらの稲木干しには「脱粒が多い」そして「乾燥率が一定ではない」というデメリットがありました。この田で栽培している「アサヒ」にはもともと脱粒しやすいという品種特性があるんです。』  

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『コンバインを使うことで、脱粒が圧倒的に減ることと、乾燥機で均一に米を乾かすことができます。もちろん省力化で会員の負担も減ります。手間がかかって大変だと思われている中で、最終的に収量がまとまり米の品質も良くなれば、無肥料自然栽培米の価値もどんどん上ってくるはずです。』  

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―品質の良い自然栽培米が沢山とれるようになったらどういう展開を?

『現在は千代の亀酒造さんで国酒禊へと生まれ変わっていますが、今後は米の販売も見据え、生産から販売まで責任を持って行える仕組みを作っていければと思います。』

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『私自身が稲作農家だからというわけではないですが、これからの食を支え、守っていくためにはこうした米作りを出来る限り拡げていかなければならないと考えています。まほろばで実践した無肥料自然栽培の米がしっかりと根付き、価値を生む。このことに共感してくれる農業者が増え、できれば若い農業者達が自分の農業の形として活かして取り組んでもらえるようになればベストだと考えています。 共生共創共存という考え方が、ひとりでも多くの消費者(生活者)に届くことも、目標にしていければと思います。』  

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共生共存の証。

この夏、とてもいい仕事をしてくれた「タニシ」達の今です。